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睡眠の質を上げる方法|光・カフェイン・お酒・運動・寝室の5つの習慣

公開:2026年6月24日 約5分 根拠レベル:中

この記事でわかること

  • 日本の目安は6時間以上(睡眠ガイド2023)、海外では7時間以上とされることが多く、時間に加えて「睡眠休養感(休めた感覚)」が大切です
  • 質を上げる科学的な鍵は、光・カフェイン・アルコール・運動・寝室(スマホ)の5つ
  • 強い日中の眠気・大きないびき・呼吸が止まるなどがあれば、睡眠時無呼吸の可能性があり受診を

監修:長野圭佑 (柔道整復師・鍼灸師 / からだ鍼灸整骨院)

専門家の確認を経て公開しています。 編集:100年動くからだラボ編集部

「しっかり寝たはずなのに、朝すっきりしない」——睡眠は、時間だけでなく質も大切です。この記事では、睡眠の質を上げる科学的な習慣を、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(厚生労働省)と海外の知見から、日本人の生活にあわせてやさしく整理します。なお、ここで紹介するのは一般的な情報であり、診断や治療を行うものではありません。

何時間眠ればいい?

「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(厚生労働省)では、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することがすすめられています。いっぽう海外では7時間以上を目安とすることが多く、日本人は国際比較で睡眠時間が短いことが知られています。

ただし、適正な睡眠時間には個人差があり、年齢でも変わります(高齢になると眠りが浅く・短くなりやすいのは自然な変化です)。時間と同じくらい大切なのが、ガイドも強調する**「睡眠休養感」=朝に休まった感じがあるか**です。時間を満たしていても休養感が低ければ、質に課題があるサインかもしれません。逆に、数字にこだわりすぎて「眠らなきゃ」と力むと、かえって眠れなくなることもあります。

睡眠の質を上げる5つの科学的な習慣

日本のガイドと海外の研究で、共通して支持されている考え方です。「なぜ効くのか」もあわせて見ていきます。

  1. 光をコントロールする。 私たちの体には約24時間の体内時計があり、朝の光でリセットされます。日中は明るい光を浴びて時計を整え、夜は逆に就寝の約2時間前から部屋を暗めに。夜の強い光やスマホ画面は、眠りを促すホルモン(メラトニン)の働きを遅らせ、寝つきを悪くします。
  2. カフェインは午後遅くから控える。 カフェインの効果は数時間続きます(半減期はおよそ5〜6時間)。就寝6時間前のカフェインでも睡眠を減らしうる、という報告があり、1日400mg超(コーヒー約4杯以上)は眠りにくくなる可能性があります。夕方以降は特に控えめに。
  3. 「寝酒」はしない。 アルコールは寝つきを良くしても、夜の後半に目が覚めやすく、深い睡眠やレム睡眠を減らし、いびき・無呼吸を悪化させます。結果として「眠ったのに休めない」状態に。飲むなら就寝の3〜4時間前までにしましょう。
  4. 日中に運動する。 定期的な運動は深い睡眠を増やし、寝つきを助けます。ただし就寝2〜3時間前の激しい運動は体を高ぶらせるため避けましょう。
  5. 寝室を「眠る場所」にする。 できるだけ暗く・静かに・涼しく。スマホやタブレットを持ち込まないことがすすめられています。「布団=眠る場所」という結びつきを保つことが、寝つきを助けます。

眠れないときは「布団で粘らない」

布団に入ってもなかなか眠れないとき、そのまま長く粘ると「布団=眠れない場所」という結びつきができてしまうことがあります。不眠への対処法(認知行動療法)でも知られる考え方として、15〜20分ほど眠れなければ一度布団を出て、薄暗い部屋で静かに過ごし、眠気が来てから戻る、という方法があります。

日本人の働き方にあわせる

  • まず起床時刻を一定にし、朝に光を浴びる(通勤や窓際でも十分)。体内時計が整い、夜に眠くなりやすくなります。休日の寝坊は2時間以内が目安です。
  • 残業や夜型になりがちな人は、寝る前2時間のスマホ・強い光を見直すだけでも助けになります。
  • 「眠れないから一杯」は逆効果。温かいノンカフェイン飲料などに置き換えてみましょう。

今日からできること

  • 起床時刻を固定し、朝に光を浴びる。
  • 午後(特に夕方以降)はカフェインを控える。
  • 就寝2時間前から照明を落とし、寝室にスマホを持ち込まない。
  • 寝酒をやめ、日中に軽い運動を足す。
  • 眠れないときは布団で粘らず、一度出て眠気を待つ。

受診の目安(こんなときは医療機関へ)

  • 大きないびき・睡眠中に呼吸が止まる・強い日中の眠気は、睡眠時無呼吸の可能性があります。医療機関にご相談ください。
  • 不眠が続いてつらい、日常生活に支障が出るときも、自己判断せず受診を。
  • 持病や服薬中の方は、専門家にご相談ください。

まとめ

  • 日本の目安は6時間以上、海外では7時間以上とされることが多く、時間に加えて睡眠休養感が大切です。
  • 質を上げる鍵は、光・カフェイン・アルコール・運動・寝室の5つ。仕組みを知ると続けやすくなります。
  • いっぽうで、大きないびきや強い眠気などがあるときは、早めに医療機関へ。

睡眠の感じ方には個人差があります。一つずつ、続けられることから始めてみましょう。

参考にした情報

  • 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(成人6時間以上の目安、睡眠休養感、寝室環境、カフェイン・飲酒の注意)( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html
  • 米国睡眠医学会(AASM)ほか(成人は7時間以上が目安)
  • 睡眠衛生・不眠の認知行動療法(CBT-I)に関する知見(光・カフェイン・アルコール・運動・刺激制御が睡眠に与える影響)

(出典の確認日:2026年6月24日。一次情報の最終確認は監修時に行う。)


※この記事は、一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。効果や感じ方には個人差があります。気になる症状があるときは、自己判断せず、医療機関や専門家にご相談ください。

よくある質問

睡眠は何時間とればいいですか?

日本の睡眠ガイド2023は成人で6時間以上を目安とし、海外では7時間以上とされることが多いです。ただし適正な時間には個人差があり、時間と同じくらい「朝、休まった感じ(睡眠休養感)」があるかも大切とされています。

寝つきが良くなるなら寝酒(ナイトキャップ)はありですか?

アルコールは寝つきを良くしても、夜の後半に目が覚めやすく、深い睡眠を減らし、いびきや無呼吸を悪化させると報告されています。飲む場合は就寝の3〜4時間前までにし、寝酒として使うのは避けるのがすすめられます。

昼寝はしてもいいですか?

短い昼寝(20〜30分以内・15時より前)は日中の眠気対策に役立つとされています。ただし長すぎる昼寝や夕方以降の昼寝は、夜の睡眠を妨げることがあるので注意しましょう。

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